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春だけじゃない! 花粉症

生活の中でできる花粉対策

花粉症の予防と症状緩和のためには、なるべく花粉を体内に入れないことが大切。
そのために、生活の中で気を付けるべきポイントをご紹介します。

Adviser
大久保 公裕先生
日本医科大学耳鼻咽喉科講座主任教授
日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授
日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
日本アレルギー学会常務理事

(1)帽子
頭と顔に花粉が付着するのを防ぐため、つばの広い帽子をかぶりましょう。髪の長い方はまとめれば、さらに効果アップ。

(2)手袋
手にも花粉が付きやすいので、手袋を装着しましょう。

(3)服装の素材
一般的に、ウール製の衣類は木綿や化繊製と比べて花粉が付きやすいので避けましょう。特にコートや上着は、生地が滑らかですべすべしたものを選びましょう。

(4)メガネとマスク
メガネとマスクを着用することで、目、鼻、口から入る花粉の量を大幅に減らすことができます。
どちらも花粉症用のものだと、さらに効果がアップします。

メガネ・マスク 鼻内花粉数 結膜内花粉数
なし 1848 791
通常のもの 537 460
花粉症用 304 280

(5)スカーフ
汗ばんだ首元や胸元に花粉が付いて、赤くなったりかゆくなったりすることもあるので、スカーフで予防を。

玄関に花粉除去グッズを常備
玄関にウエットティッシュを用意しておき、室内に入る前に衣服や靴、手足を拭いて花粉を除去しましょう。ペットを飼っている場合は、ブラシを用意し、散歩や外出から帰ったときにブラッシングをしてから室内に入れてあげてください。

帰宅後は早めの入浴を
髪や肌に花粉を付けたまま、室内を移動すると、花粉が室内に散乱してしまいます。帰宅後はなるべくすぐにシャワーや入浴を済ませて、付着した花粉を落としてからくつろぎましょう。女性はメイクだけでも早く落とすようにしましょう。

窓際やカーテンの掃除を念入りに
花粉が付着しやすい窓際やカーテンは、なるべく念入りに掃除をしましょう。後ろから排気を出すタイプの掃除機は花粉を舞い上げてしまうおそれがあるので、粘着テープを使用すると良いでしょう。

掃除と換気は午前10時まで
掃除機をかけた後は、ハウスダストが室内に舞うため換気をしましょう。窓は全開にはせず、網戸やレースカーテンで花粉を防ぐのがポイントです。また花粉の飛散量が比較的少ない午前10時までに行うのが理想です。

寝室には加湿器、
リビングには空気清浄機が効果的

加湿器で室内の湿度を上げると、空気中を浮遊する花粉が水分を吸い、重みで床に落とすことができます。また、適正湿度を保つことで粘膜を守り、花粉症の症状悪化を防ぎます。空気清浄機を使用する場合は、室内のやや高い位置に設置することで、人の移動などで舞い上がった花粉を効果的に吸入できます。

洗濯は部屋干しで
洗濯物や布団はなるべく部屋干しを。また、洗濯には柔軟剤を使うと静電気の発生が抑えられ、花粉が付きにくくなります。乾いた後に、花粉を付着しにくくする市販のスプレーを吹きかけておくとベストです。

花粉症のNG習慣

次のような生活習慣は、花粉症を悪化させてしまうので規則正しい生活を心掛けましょう。

喫煙
タバコの煙は、鼻粘膜にダメージを与えます。吸わない人も副流煙に注意するようにしましょう。

睡眠不足
睡眠は肉体疲労やストレス解消に効果的。「今日の疲れは今日のうちに解消」が基本です。

飲酒
アルコールは、血管を拡張させて鼻づまりや目の充血などの原因になるため、なるべく控えましょう。

ストレス
ストレスは自律神経を乱し、免疫のバランスを崩すといわれています。なるべくリラックスを。

運動不足
適度な運動は、免疫機能の向上やストレス解消に◎。無理なく毎日続けられる運動を。

花粉症の治療方法

花粉症の治療方法には、対症療法と根治療法があります。現時点でメインとなっているのは、薬を用いた対症療法です。

対症療法

くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を止めたり、緩和することを目的に行われる治療法。具体的には点眼薬、点鼻薬などによる局所療法、内服薬などによる全身療法です。これらの薬剤を上手に使い分ければ、5~6割の人は、大きな副作用もなく花粉飛散の季節を快適に過ごせます。また、高い効果を出すには、花粉が飛び始めた直後から治療を開始する「初期療法」が有効です。

根治療法

花粉症そのものを治す治療法として現在、アレルゲン免疫療法(減感作療法)が唯一の根治療法といえます。中でも、安全で手軽なアレルギー治療法として注目されているのが「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」です。舌の下にアレルゲンである花粉を含むエキスを少量投与し、体内に吸収させ、アレルギーに対する抵抗力を徐々につけていく治療法です。この投与を、初回のみ医療機関で、2日目以降は自宅で継続的に毎日1回、最低3年行うことで、症状を軽減させていきます。2014 年に保険適用となり、より身近な治療法となりました。他にも、アレルゲンを注射により皮下に投与する「皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)」があります。

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