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春だけじゃない! 花粉症

花粉症の基礎知識

今や、日本人の5人に1人以上が発症するといわれている「花粉症」。今までは平気でも、ある日突然発症する可能性があるアレルギー疾患です。その原因となる植物の花粉は、ほぼ一年中飛散しています。花粉は非常に軽く、地上600mの高さまで飛ぶため、マンションの高層階であっても飛んできます。毎日を快適に過ごすため、正しい知識と対処法を身に付けましょう。

Adviser
大久保 公裕先生
日本医科大学耳鼻咽喉科講座主任教授
日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授
日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
日本アレルギー学会常務理事
花粉症ってどんな病気?

花粉症とは、花粉が原因で起きるアレルギー疾患の総称です。白血球の成分の一種であるリンパ球は、体内に侵入した花粉を抗原(アレルゲン)と判断すると、それに対する物質(IgE抗体)を作ります。この抗体ができた後に、再度花粉が体内に入ると、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉を体内から排除しようとします。そのため、くしゃみや鼻水、涙などのアレルギー症状が出てくるのです。花粉に対する抗体が作られても、アレルギー症状がすぐに現れるわけではありません。体内に蓄積された抗体が許容値を超えたときに、症状が現れます。近年、花粉の飛散量が増え、小さな子供でも花粉症を発症するようになりました。

花粉症の起こるメカニズム
(1)目・鼻・口から花粉が体内に入る

(2)リンパ球が花粉を侵入者と判断する
(3)リンパ球がIgE抗体を作る

(4)IgE抗体が肥満細胞と結合する
(5)再び花粉が体内に侵入

(6)化学物質(ヒスタミンなど)が分泌される
[ セルフチェック ]
花粉症と風邪の違い

花粉症と風邪は症状が似ています。うまく見分けることで、適切な治療を受けることができます。

花粉症   風邪
透明でサラサラ 鼻水 サラサラから
黄色く粘るものへ
1~2カ月続く 鼻づまり 数日で治る
一日中出る。
多いときは一度に何度も出る
くしゃみ 続いても一度に3〜4回
かゆくなり、痛みはない 痛くなったり咳が出る
かゆみ・涙 特になし
特になし 発熱 熱が出る。
高温になると悪寒がする

花粉症の症状にあてはまり、耳鼻咽喉科に行くときは、問診時に次のような情報を医師に提供すると、さらに良いでしょう。事前にメモを用意すればスムーズです。

  • 一番症状が重い箇所はどこか
  • 症状が現れた時期
    (何日前、何週間前など)
  • どのようなときに症状が出るか
    (季節、時間帯など)
  • 症状の頻度
    (一日あたりの回数、何日に1回など)
  • 他のアレルギーの有無
植物別花粉カレンダー

日本では現在までに50種類もの花粉症が確認されています。そのうち約70%はスギ花粉によるものと推察されています。スギ花粉が飛散していない時期にもアレルギー症状が起きる場合は、別の植物が原因かも!?
おおよその飛散時期を知ることで、予防や症状の緩和に役立てましょう。

※全国の標準的な飛散時期を示しています。花粉の飛散時期や量は地域によって異なります。

喉の花粉症

シラカバやハンノキで花粉症状が出る人は特定の食べ物を食べると、口の中がかゆくなることがあります。こういった、抗原と共通する成分を持つ食品により引き起こされる症状を「口腔アレルギー症候群」といいます。

花粉 食べ物
シラカバ・ハンノキ リンゴ・モモ
スギ トマト
ブタクサ メロン・スイカ
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