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春だけじゃない! 花粉症

花粉症を緩和する!? 鼻のセルフケア方法

鼻呼吸には、病原菌などの異物が体内に入るのを防ぐ、睡眠の質が向上する、口腔内の健康効果などたくさんのメリットがあります。鼻呼吸を行うためには、鼻水や鼻づまりを解消する必要があります。そこで、花粉症に限らず、鼻のトラブルを緩和するセルフケア方法をご紹介します。

Adviser
大久保 公裕先生
日本医科大学耳鼻咽喉科講座主任教授
日本医科大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授
日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長
日本アレルギー学会常務理事
お風呂で鼻タオル

蒸気に満ちた浴室内は、鼻にとって快適な環境です。それに加えて、鼻タオルで鼻を局所的に温めれば、血行が良くなり、鼻づまりが解消されます。
やり方は簡単。入浴時に、ミニタオルをお湯に浸けて軽く温めたらお湯を絞り、畳んで鼻の上部に当てます。さらに、湯船から立ち昇る湯気を鼻から吸い込む事で、鼻腔が広がり、これを5分ほど続けると、頑固な鼻づまりも解消されます。鼻水がまとまって出てくることがあるので、入浴後は鼻をかみましょう。

鼻に効くツボを押す

鼻のトラブルに効くツボを2つご紹介します。
まず1つ目は「天柱(てんちゅう)」です。天柱は、首の後ろの髪の生え際、2本の太い筋の外側にあるくぼみに位置します。自律神経に作用し、疲労回復やストレス解消、血圧の安定に効果があり、鼻づまりも消します。天柱を押すときは、顎を少し上げながら、頭全体を両手で押さえ、左右の親指の先で指圧しましょう。

2つ目は「迎香(げいこう)」です。迎香は、小鼻のすぐ脇にあるくぼみに位置します。「香りを迎える」という名前の通り、鼻に関係の深いツボで、鼻水の分泌を抑えたり、鼻腔内のむくみをとったり、嗅覚の不調や異常を調整する効果が期待できます。押すときは、左右の人さし指の腹で、鼻を両脇から挟み、静かに指圧しましょう。
これらの指圧は、入浴時に行うのがおすすめです。

タマネギ深呼吸

タマネギを皮が付いたまま薄切りにし、断面に鼻を近づけて鼻で深呼吸を数回繰り返します。
タマネギに含まれる「硫化アリル」には、強力な抗菌・殺菌効果に加え、新陳代謝を活発化させる効果があり、鼻づまりを解消します。さらに皮にはポルフェノールの一種「ケルセチン」が多く含まれており、アレルギーを引き起こす「ヒスタミン」を抑制する効果もあります。
鼻づまりで寝苦しいときには、枕元に切ったタマネギを置くのも効果的です。

ペットボトルを脇に挟む

つまっていると感じる鼻の穴と逆側の脇の下にペットボトルを挟むと、数十秒で鼻づまりが解消されます。(中身が入っていても空でもOK)例えば、右の鼻の穴がつまっていると感じている時は、左脇にペットボトルを挟みます。左右両方の脇に同時にペットボトルを挟んでも効果はありません。両方詰まっていても、必ず片方ずつ行ってください。
これは、「体の側面を圧迫すると、その反対側の交感神経が刺激され、血管が収縮。鼻の粘膜の腫れが引き鼻腔内の隙間にできることで、鼻づまりが解消される」という原則を利用したケア方法です。そのため、重度のアレルギーや自律神経系の病気がある場合、鼻中隔が極端に曲がっている場合には、効果が期待できません。挟む物は硬いボールやこぶしなどでもOKです。ポイントは、「圧をどこにかけるか」。脇の下に手を挟み、指三本くらい下に圧をかけるようにしましょう。この原則を利用すると、鼻がつまっている側と反対側を下にして横向きに寝れば、眠る時の鼻づまりを解消することができます。

鼻毛は抜かない・切りすぎない

異物が入るのを防いだり、鼻の中の湿度や温度を保ったりと、鼻毛は体のために大事な役割を担っています。エチケットとして最低限のお手入れは必要ですが、鼻毛を切りすぎたり、抜いたりするのは避けましょう。特に汚れた毛抜きやハサミの使用、力まかせに抜くなどの処理は毛穴にバイ菌や雑菌が入って炎症を起こす可能性があるため厳禁です。

アロマテラピー

アロマテラピーも効果的です。ただし人工香料だと効果が得にくいため、天然の精油を使用しましょう。
鼻のトラブルに効果が期待できる代表的な精油は下記の通りです。

ペパーミント
鼻づまり解消、リフレッシュ
ユーカリ
花粉症や呼吸器系の炎症の緩和、免疫強化作用、集中力アップ
カモミール・
ジャーマン
目のかゆみや喉の不調の緩和、抗アレルギー作用
ティーツリー
花粉症や喉の不調の緩和、殺菌消毒作用、免疫活性作用
マートル
花粉症や鼻水・鼻づまりの緩和

アロマバスや芳香浴以外にも、ハンカチに精油を1滴しみ込ませ携帯し、随時香りを嗅ぐのもおすすめです。※ハンカチにはシミが残ることもあるので注意
精油の成分の中には刺激が強いものもあります。原液を肌に直接塗布・使用するのは避け、説明書をよく読んでから使用しましょう。また、ぜんそくなど呼吸器にまつわる持病がある人は、香りにむせて発作を起こすリスクがあるので、主治医に相談してから試みるようにしてください。

今回紹介したセルフケア方法は、いずれも副作用の心配がほぼありません。「これをやると気持ちが良いので続けたい」と思えるセルフケアに出会うためにも、ぜひ色々試してみてください。

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