温州みかんを毎日食べると、うれしい健康効果がたくさんあります!
冬に毎日、温州みかんを食べる人( M寸なら3~4個以上、 S寸なら6個以上)は、ほとんど食べない人と比べて…
上記は、国立研究機関による研究結果です。正確には、血中(※5)のβクリプトキサンチン(以下、β-CPXと略)濃度が高い人と低い人を比較したときの数値です。β-CPXは、抗酸化力が高いことが知られており、特に温州みかんに多く含まれます。温州みかんを多く食べる人は、血中のβ-CPX濃度が高く、温州みかんを食べていない夏の間でも、ある程度のβ-CPXが血中に残っていることが分かっています(※6・7)。手軽に量を食べられるみかんで、効率よくβ-CPXを摂取しましょう。
柑皮症
温州みかんをたくさん食べると、血中のβ-CPXが増えて、手足が黄色くなる“柑皮症”になる方がいますが、体には無害です。通常、みかん数個程度ではほとんど手足の色は変わりません。気になる方は、量を加減してください。また、病気の兆候である“黄だん”の場合は、眼球も黄色くなりますが、“柑皮症”では黄色くなりません。
光毒症
「朝にフルーツを食べると、シミになる」と心配される方がいますが、その原因は“ソラレン”です。ソラレンには紫外線によるメラニン分泌を促進する性質(光毒)があるためです。柑橘・キウイ・いちじく・きゅうりなどに含まれます。しかし最も大事なのは、シミ対策であるUVケアをすること。気になる方は、ソラレンの多い食品は、夕方以降に食べるようにしましょう。
降圧剤や高脂血症薬を服用の方
グレープフルーツ・文旦(ぶんたん)・橙(だいだい)などに含まれる“フラノクマリン”は、降圧剤や高脂血症薬の血中濃度を異常上昇させる恐れがあります(※8)。降圧剤や高脂血症薬を服用の方は、かかりつけのお医者様とご相談ください。
出典・脚注
※1:国立農業・食品産業技術総合研究機構発表 (2016年3月) ※2:対象は閉経後の女性。国立農業・食品産業技術総合研究機構発表 (2012年12月) ※3:アルコール性を除いた、ウイルス性肝炎・脂肪肝など ※4:Ⅱ型糖尿病 ※5:血清 ※6:Sugiura M,J Nutr Sci Vitaminol,2004 ※7:M.Sugiura,Journal of Health Science,2002 ※8:Ishihara,Journal of Health Science,2011