ホーム > ちょっと気になる話 > もしマンションで停電が起こったら?~ 室内編 ~
いよいよ6月。梅雨のジメジメした時期到来となりましたが、実はこれから8月にかけては雷の発生が多くなる季節でもあります。雷が発生した時に注意したいのは、雷の影響で起こる可能性がある停電です。
もし今マンションで停電が起こったらどうなるか、あなたはイメージできますか?
マンションでは、さまざまな設備に電気が使用されています。ですから、多くの方は、「こんな所にも影響が出るなんて…」と驚くかもしれません。
地震や台風、突然の事故などで停電が起こることもあります。いざという時のために、マンションならではの注意ポイントを一緒に確認していきましょう。
今回は、室内編です。
マンションの給水方式には何種類かありますが、多くは給水設備としてポンプを使用しています。そのため、停電するとポンプが止まって断水になる可能性があります。
(マンションの給水方式の詳細は「マンション管理ゼミナール(給水方式)をご覧ください。)
断水してしまうとトイレも水が流せず使えなくなります。
備えとして、飲料水・簡易トイレの買い置き、水の汲み置きなどをしておきましょう。
断水時に水栓が開いたままだと、復旧した時に水が流れ出し、漏水につながる可能性があります。停電時や断水時には、必ず台所・洗面所・お風呂場・洗濯機等の水栓が閉まっているかを確認しましょう。
断水終了後は「濁り水」が発生する可能性があります。断水後、水道を使い始める際は、しばらく水を流して濁りを除いてから使用しましょう。
使用可能な機種もありますが、一部の高機能ガスコンロは使用できない可能性があります。ガス給湯器もほとんどの機種が使用できなくなります。もしガスコンロを使用している時に停電が発生した場合は、慌てずつまみを「閉」に戻し、ガスが確実に止まっているか必ず確認しましょう。
また、停電の際は換気扇も使えません。もしガスコンロを使用する場合には定期的に窓を開ける等、換気に十分注意してください。
震度5相当以上の揺れを感知した際などはマイコンメーターが作動して自動的にガスが遮断されます。ガスを使えるようにするためには、マイコンメーターの復帰操作を行う必要があります。
地震が発生し、ある程度以上の揺れがあると、マイコンメーターが作動して自動的にガスが遮断され、ガスが出なくなります。
地震後もガスの供給が行われている場合には、ご自身で下記のとおりマイコンメーターの復帰操作を行えば、ガスがご利用できるようになります。
但し、ガス漏れの危険性もありますので、復帰操作を行う前にガス機器の消し忘れがないか、ガス臭くないかをよく確認してください。
万一、ガス臭い時には復帰操作を行わず、窓や扉を開放し、直ちにガス事業者へご連絡ください。
電源が必要な電話機は、停電している間は発着信ができなくなります。また、「ひかり電話」「IP電話」等も使用できなくなります。
次回は、共用部分編をご紹介します。