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第11回 顔のむくみの解消法

朝起きたら顔がむくんでるけど、どうしよう!? そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。第1回目のコラムでは「脚のむくみ」について触れましたので、今回は「顔のむくみ」の原因を探るとともに、その解消法についてご紹介します。

監修:桜田雄士さん Laluz鍼灸院 院長。東京医療専門学校呉竹学園卒業。はり師・きゅう師免許取得し、東京・渋谷にて開業。鍼灸師として東洋医学はもちろん、西洋医学にも精通。生化学的な見地からの治療方針は、簡潔にして明瞭。現在は、ファッションショーで活躍する海外ショーモデルにも多くの顧客を持ち、美しい体づくりには定評がある。

そもそも「むくみ」ってなぜ起きるの?

筋ポンプ作用がうまく働かない!?

「むくみ」とは医学用語で「浮腫(ふしゅ)」と言います。人間の身体の約6割が水分でできていますが、余分な水分が皮膚の下に溜っている状態のことを言います。

内臓疾患が原因のむくみを除き、ほとんどのむくみが「筋ポンプ作用」の低下によるものです。筋ポンプ作用というのは、筋肉の働きに関係しています。筋肉は縮むときに繊維が重なり合い膨らむのですが、この膨らみを利用してリンパ管や静脈を圧迫し、水分を送るシステムのことを筋ポンプ作用と言います。

ところが、長時間同じ姿勢を取り続けるなどした場合、筋肉が凝り固まり、収縮と弛緩がスムーズに行われない状態、つまり筋ポンプ作用が低下している状態となり、筋肉の膨らみが血管を圧迫してしまうことがあります。そうするとリンパ管や静脈が細くなり、水分が代謝されにくくなってしまい、「むくみ」が発生するのです。

顔のむくみも筋ポンプ作用の低下が原因で、顔の水分がうまく代謝できない状態になっていることから起こります。また、お酒を飲んだ翌朝に顔がむくんでしまうことがあります。その原因は、アルコールによって血管が拡張して、血管にあいている小さな穴から水分が漏れてしまうからです。ですから、お酒を飲んだ翌朝のむくみを解消するには、アルコールが完全に代謝される必要があります。しっかりと水分を補給し、ぬるめのお風呂に入るなどして血流を良くすることでアルコールの分解を早めましょう。

セルフマッサージでむくみを解消

筋肉をほぐして、ポンプを動かす!

むくみの解消には、きちんと筋ポンプ作用が働くよう、筋肉をほぐすことが大切です。筋肉をほぐすことで、水分が送られてむくみが取れる上に、弛緩することで筋肉自体のサイズも小さくなりますので、より身体のラインがスッキリ見えるでしょう。

顔のむくみには、首のマッサージが効果的です。パソコンやスマートフォンを操作する時間が長くなると、頚部(首)の筋肉が緊張しやすくなります。その際には、痛くない程度の圧で頚部をマッサージしてあげましょう。

特に側頚部と呼ばれる首の横の部分にある、第3回目のコラムでも登場した「胸鎖乳突筋」を軽く掴みながらやさしくほぐしてあげると効果的です。首の筋肉がほぐれることで、むくみが取れ、さらにお肌に栄養が届きやすくなるので肌質も改善されます。

「リンパを流す」はやめましょう!

よくリンパを流すと言いますが、これはイメージを伝えるための表現であって実際は危険な行為と言えます。リンパ節にはリンパ球がたくさんあって、流れ込んできた異物や老廃物などをその都度処理しています。

分かりやすい表現をすれば、リンパ節はろ過装置のようなもの。最終的にリンパ管は静脈と合流しますが、もし血管内に異物が混入したら大変なことになります。そのためリンパ節でしっかりと異物や老廃物を処理しておく必要があるのです。

それなのに「リンパを流しましょう」と強引なマッサージなどで先に進めてしまうことは危険な行為。そもそも、リンパ管や静脈には弁があるため、先に進んだ水分は逆流しない仕組みになっています。

ですから「リンパを流す」というよりは、きちんと筋ポンプ作用が働くよう、筋肉をほぐしておくことが大切です。そうすることで、安全なスピードで水分が送られて、むくみが取れるというわけです。

アドバイス

むくみと言っても、くつ下の跡が少し付く位であれば心配する必要はありませんが、あまりにもむくみがひどい場合は医師の診断を受けることをおすすめします。むくみは心臓や肝臓、腎臓などの内蔵疾患が原因で起きることがあるからです。たかがむくみとあなどらないようにしましょう。

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